副業せどりはやめたほうがいい? 経験者のぶっちゃけ解説

副業

せどりとは

 せどりとは、「小売店やネットショップから商品を仕入れ、別の販路でより高値で販売するビジネス」のことです。昨今では終身雇用の崩壊や物価高等といった要因もあって副業が人気ですが、その副業の一つとして、そのとっつきやすさから人気があります。
 古くからあるせどりというビジネス手法ですが、「やめた方がいい」としばしばいわれることがあります。本記事では、なぜやめた方がいいと言われるのか、その主張は本当なのかを観点に解説します。

 初めに結論だけ言うと、「自分と相性が合わないならやめた方がいい」というところです。もっとも、これはせどりに限らずほとんどの仕事で同じことが言えるので、とりわけせどりが特別よくない、というわけではありません。
 詳しくは下記をご確認ください。

せどりがやめた方がいいといわれる理由

迷惑だから

 世間では「転売」と呼ばれ、少々評判がよろしくないところがあります。その評判がよくない理由としては、「迷惑だから」と言われることが多いですね。

 これは主に品薄商品の買い占めによる高額転売が理由の一つだと思われます。確かに人気のゲーム機や、コロナ禍でのマスクなどが顕著に現れていました。消費したい人が買えないという事態になりました。
 本記事ではあまり倫理や道徳について言及する予定はありませんが、迷惑だと感じている人がいることは事実です。メーカーにとっても困ることですので、そういったやり方は非難を受けるでしょう。

 また、もう一つの理由として、「店舗でほかの客を邪魔したりなどマナーの悪い行為をしている」というものが挙げられることもあります。しかしこれに関しては、せどりどうこうというよりは、その人のマナーの問題ですね。

 といっても、品薄商品の高額転売やマナーの悪い行為をしていなかったとしても、やはり悪いイメージはついてまわるでしょう。
 せどりを行っているということを公言していると、一部の人から良くない印象を受ける、ということは覚悟しなければなりません。

違法なことをしている人がいるから

 まず事実を述べておきますと、せどり自体は犯罪ではないです。しかし法的に免許がなければ販売できない商品を売ってしまったり、脱税をしてしまうと犯罪になります。
 ただしこれは「中には違法なことをしている人もいる」というだけの話で、せどりに限った話ではありません。ただ、取り組む人の母数が多いので目につくというだけだと思います。
 この項目に関しては、しっかり法律を確認して取り組めば問題ありません。

社会的意義がないから

 正直なところ、ここに関してはやり方次第だと思います。

 例えば、数量限定のセール品を転売する、という形で行うと、確かに社会的意義はありません。自分が転売しなくても他の人が買いますからね。稼げますけどね。

 しかし、お店の片隅で売れ残っている商品を転売する、となると意義は出てくるでしょう。お店は在庫が履けて嬉しいですし、それが掘り出し物ならお客さんも希少な品が手に入ってハッピーです。実は、小売店の店長と繋がりを持っていて、せどりを行うということをお互い承知の上で安値で取引している猛者せどらーもいます。店側としては、在庫が掃けて嬉しいんですね。
 また、まだそれほど世に認知されていない商品を転売して売れるようにする、という手法ではどうでしょうか。メーカーは売れるようになって嬉しいし、お客さんも知らなかった良い商品を購入できて嬉しいです。
 これはせどりの範囲からは逸脱しますが、せどりの延長で、例えば工場に自分のオリジナルの商品を作ってもらってそれを販売する(仕入れ先が小売店から工場になる)、となったらもう意義はないとは言えなくなります。

 このように、結局のところやり方による、というのがこの項目の結論です。社会的意義が気になるのなら、意義のあるやり方をすればいいということですね。

稼げないから

 断定的になってしまいますが、これは誤解です。稼げます。
 ただ、他のクライアントワークなどのように、一定期間働けばまとまった収入が入る、という類のものではなく、一端に稼げるようになるには時間がかかるので、稼げるまでに行きつかなかった場合にこのような指摘が出てくるのかもしれません。すんなり利益商品が見つかるわけではないので、見つかるまでにやめてしまったり、といったケースはよくあります。
 やはりまとまった収入を得られるまでは、大体半年くらいの長い目で見なくてはなりません。

仕入れや出荷で労働量が多いから

 確かに多いですね……。ざっと上げるだけでも、下記のようなタスクがあります。

  • リサーチを行う
  • 仕入れを行う
  • 検品を行う
  • 出荷を行う
  • 必要な場合アフターサポートを行う

 しかし上記の事柄は、始めたばかりの話です。むしろ成長していけばほかの仕事より楽だったりします。
 といいますのも、商品知識がつけばリサーチも速くなりますし、繰り返し仕入れられる商品をある程度見つけられればリサーチなどしなくとも在庫が切れたら入荷すればいい、というだけになりますからね。
 また、仕入れ・検品・出荷はプロセスとしては難しくないので外注化できます。
 上記を鑑みれば、ある程度成長すればむしろ他の仕事よりもかなり労働量が少なくなります(なりました)。

 もっとも、最初の内は商品知識も少なく外注化をする資金もないと思いますので、序盤は忙しいかもしれません。

仕入れたものが売れなかったり赤字になるかもしれないから

 ノウハウがわかればこのようなミスはだいぶ減るかと思いますし、ミスしてしまってもリカバー可能ですが、最初の内はやってしまうと思います。やらかしたことのない人はいないかと思います。
 何度かこういったミスをすることはもうある程度覚悟しておかなければなりません。もっとも、長い目で見れば誤差にはなりますけどね。

飽和しているから

 確かに、一時期あったゴールデンタイムは過ぎています。まだ今ほどせどりが普及していなかった頃はかなりやりやすかったのですが、それと比べれば今はかなり大変です。
 といっても、最近始めて稼げている人は筆者は何人も知っておりますし、あまり問題にはならないかと思っています。

スキルが習得できないから

 これもやり方によってかなり変わってきます。
 例えばAmazonで販売していて、ツールを見て、売れそうな商品を仕入れて出荷するだけ、といったプロセスではあまりスキルは身につかないでしょう。

 しかし、自分で新しく商品ページを作り、広告を運用したりして販売していったらどうでしょう。 自社サイトを立ち上げてプロモーションをして売れるようにしていったら? 出荷や仕入れチームを組織して指示出しする立場になったら?
 そこまでになれば、マーケティングやマネジメントのスキルが身につかないはずはありません。

 もっとも、これらもやはり初期段階ですぐに身につくものではないので、長い目で見なければならない、といった制約はつきます。

せどりのNG行為例

中古品を無許可で販売する

 商売として中古品を売買するためには、「古物商許可証」という免許を持っていなくてはなりません。また、その上で、1万円以上で買い取る場合には帳簿に「誰から買い取ったのか」を記さなくてはなりません。
 申請自体は難しくなく、すぐにできるものです。しかしこの仕組みを知らずに中古品を販売してしまう方も実際いらっしゃいます。
 本記事を閲覧してくださった皆様方は、中古品を販売する前に警察署に申請してください。

販売免許が必要な商品を無許可で販売する

 わかりやすいところで言うと、酒類や煙草類、医薬品や農薬などがこれに該当します。これらは申請が受理されるまでには高いハードルがあるため、基本的にこういったものには手を出さないようにしましょう。

品薄商品を買い占めて高額転売する

 これは道徳的な問題ですね。犯罪ではないのですが、やめておきましょう。
 メーカーから直接連絡が来て、出品を取り下げたり仕入れ先の確認をされたりすることがあります。

量販店などでマナーの悪いリサーチをする

 これは道徳的な意味でも実利的な意味でもやめた方がいいです。あまりマナーが悪いと、そのお店を出禁になったりもするので、他の人の邪魔にならないように行ってください。

逆にせどりのいいところは?

特殊なスキルがなくても稼げる

 これはせどりがとっつきやすい副業である所以ですね。他の副業ですと、やはり何らかのスキルがなければ仕事をとれないか、かなり低単価の仕事しか入らないといったケースがよくあります。
 しかしせどりは、特に特殊なスキルがなくても始めることができます。

成長すれば時間が空く

 せどりの初期段階ではしなくてはならない仕事は結構多いですが、何度も仕入れられるリピート品を見つけたり、発送等の作業を代行してもらえる発注先などが見つかれば、自分が動かなくてはならない仕事はかなり少なくできます。結果的に小労で多くの金額を稼ぐことができるようになるでしょう。
 このように、初めはあまり割のいい仕事とは呼べないかもしれませんが、成長していくにつれてかなり美味しい仕事にすることができます。

上級者になれば「どんな事業でもできる」

 また、それらの過程で得ることができたマーケティングやマネジメントのスキルはせどり・物販に限らずどんな仕事にでも行かせます。商品を「作る」スキルは身に付きませんが、作ることは他の企業などに外注することもできます。
 作ってもらったものを「売る」スキルがある状態なら、ほとんどどんな事業でもこなすことができると言っていいでしょう。

せどりの向いている人向いていない人

コツコツ作業を継続するのが得意か苦手か

 せどりを行うに際して、特に初期段階においては、何より重要なのがリサーチになります。コツコツ1商品をリサーチし、どのような商品が売れるのかの感覚を掴んでいく必要があります。
 これはかなり地道な作業で、華やかさなどとは無縁です。こういった地道な作業を挫折せずに続けていけるのかが、上手くいくかどうかの分水嶺のひとつになります。
 コツコツ地道な作業を続けていける人は向いていると言えるでしょう。

自分で仕事をハンドリングすることに抵抗があるか

 せどりというと手軽に始められるようなイメージを受けると思いますが、それでも立派な一つの事業です。意思決定の必要があれば自分でそれを下さなくてはなりませんし、何か問題があれば自分で対応しなければなりません。作業を委託するなどすれば、それを自分で管理しなければなりません。
 受注仕事であれば、そういった判断や問題への対応はある程度発注元に投げることができる場合もありますが、せどりではできません。自分が主体になります。
 要するに、そのプロセスで起きた事柄についてはすべて自分で責任を負うということになります。その精神的負荷に耐えられるかどうかは重要なポイントになります。

すぐにまとまったお金が入ってこなくても耐えられるか

 ここはとても躓きやすいポイントです。受注仕事では仕事を受注してそれをこなしさえすればそれなりの報酬が得られますが、序盤のせどりはそうはいきません。
 何時間リサーチしても美味しい商品は見つかりませんし、ようやく見つけたとしてもそれを探す時間を鑑みたら金銭的な対費用効果は悪かったりします。こういう場合、せどりは「割に合わない」です。やってられない気持ちになるでしょう。
 しかし、安定的に仕入れられる利益商品をいくつも見つけ出せば、少ない作業で継続的に稼げるようになり、十分割に合う、むしろ美味しい仕事になるでしょう。
 序盤の割に合わないフェーズに耐える覚悟があるならせどりはお勧めの仕事の一つです。

安全に効率よくせどりをするために

 以上をまとめると、せどりは法律やマナーを守ってさえいれば、「響きの悪さを除けば優良な仕事」と呼べるでしょう。
 しかしながら法律といっても、「知らずにやってしまった」というケースはあってもおかしくないです。また、割に合わない期間があることを覚悟して取り組んだとしても、その期間は短いに越したことはありません。
 法律をきちんと守り、割に合わない期間を短くするのに有効な手段は、「すでに知っている人に相談すること」です。
 下記LINEでは、問い合わせなど受けつけておりますので、お友達登録をしてみて、何かあれば気軽にご相談ください。せどり以外の他の副業に関してもご相談に乗れますので、何かあればご連絡ください。

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