せどりに取り組んでいる方は、「発送代行」や「納品代行」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。
このサービスはせどりを行うにあたって、避けては通れないサービスいります。
今回の記事では、「発送代行」、「納品代行」について解説していきます。
せどりの発送代行・納品代行とは
まず、「発送代行」と「納品代行」ですが、実はこの言葉はいくつかの解釈ができるので、解説のために本記事における定義づけをしておきましょう。
まず、「発送代行」は、商品を倉庫に保管しておき、お客さんからの注文が入ったときにその届け先へ発送をしてくれる、というサービスとします。具体的には、AmazonではFBA(Fullfilment by Amazon)、楽天では楽天スーパーロジスティクス、Yahoo! ショッピングではヤマト運輸フルフィルメントサービスのことを差します。
次に「納品代行」とは、上記の発送代行業者の倉庫に仕入れた商品を納品してくれるサービスとします。発送代行の倉庫に送るのも手間で、「この商品はこの商品ページで掲載されている商品ですよ」ということを示すバーコードなどを張って、倉庫へ「この商品を何点入庫します」と連絡した上で段ボールに詰めて倉庫に納品しなければなりません。この一連の手続きを代行してくれるサービスを、「納品代行」と呼ぶことにします。
発送代行・納品代行の必要性
発送代行の必要性
これはほぼほぼマストと言っていいでしょう。注文を受け取った際、本来販売者は①納品書を印刷し、②倉庫から商品をピックして適切な大きさの段ボールに梱包し、③送り状を書いて、④運送会社に連絡して集荷に来てもらって渡す、といった作業が必要になります。
しかし自分で行ったことのある方はわかると思いますが、この作業はかなり面倒です。おまけに、それなりの大きさの在庫の保管スペースをもっていなくてはならないという制約もあります。
注文や在庫が少量ならできないこともないですが、販売量が増えてくると自分で行うという選択肢はほぼありません。1日の仕事時間の大半をほぼほぼそれに持っていかれます。その作業は業者に依頼し、その時間をリサーチなど売上を伸ばす活動に回す方が絶対に有意義です。
また、業者に任せたから利益が出なくなるんじゃないか、という心配も不要です。その業者は運送会社と契約していてかなり安い配送料で発送してくれるため、むしろコストが低くなるといった場合さえ少なくありません。そうでなかったとしても、金額的には自分でやるのと大差ないでしょう。
なので、発送代行を利用することを躊躇う必要はありません。
AmazonならFBA、楽天なら楽天スーパーロジ、Yahoo!ショッピングならヤマト運輸フルフィルメントなど、独自の発送代行サービスを持っていることが多いので、それを利用するのがいいでしょう。
納品代行の必要性
物量が多くない場合は、発送代行だけ利用して納品代行は利用しない、という選択はアリです。
しかしながら、取扱品目が拡充し、売り上げがある程度伸ばすことを考えると、遅かれ早かれ利用しないわけにはいかなくなります。
発送代行を利用するには、仕入れた商品を、「この商品はこの商品ページに載っている商品です」ということを示すバーコードを貼り付け、梱包し、まとめて発送代行業者の倉庫に送らなくてはなりません。
数が少なく、セット販売など手間のかからない商品を扱っていない場合は自分でもできるでしょう。まだせどりを始めたての頃なら大丈夫ですが、取扱商品が多くなると、これもがっつり時間を持って行ってしまう作業です。このような作業は、業者に任せ、その時間は売り上げを伸ばすためのリサーチに使いましょう。
納品代行も、規模を拡大していくなら結局利用することになるサービスですので、最初から利用してしまってもいいでしょう。
発送代行・納品代行代行のメリット
劇的に時間が節約できる
なんといってもこの点です。
これまでの述べましたが、発送等は非常に時間がかかる作業です。そしてその作業は、売り上げを伸ばすことに貢献しません。なぜなら、どんなに頑張って発送を自分で行ったとしても、取扱品目が増えるわけでも、何かの商品のプロモーションになるわけでもないですから。
代行を依頼する分の費用を節約する意味はあるかもしれませんが、その時間でリサーチをして取扱品目を増やす方がトータルの利益は増えることが多いです。それに、特に副業で行っている場合は、かかる労力が多すぎて長続きしなくなる可能性が非常に高いです。
発送代行を使うことでコストが減ることもある
納品代行はともかくとして、発送代行に関しては、依頼することでむしろコストが下がることがあります。といいますのも、送料というのは、運送会社との契約で決まってきます。「たくさん発送してくれるなら、1個当たりの送料安くしてあげるよ~」というような内容です。
発送代行業者は、多くの荷物を発送することになるので、かなり送料を割引してもらっています。なので、一般消費者向けの料金で自分で発送するよりも、発送代行に依頼した方がむしろ安く済む、といったこと少なくないのです。
発送代行・納品代行のデメリット
納品代行を使うとコストが上がる
納品代行に関しては、利用することでコストは上がります。新品でセットでもない商品でしたら、1個あたり数十円が目安になります。
もっとも、それほど高額な費用でもないので、そこまで気にしなくても大丈夫でしょう。得られる時間の方がはるかに価値が高いです。
中古品の仔細な検品やセット商品のセット組などはかなりの料金が取られる
こちらに関しては、少し問題のあるデメリットです。
商品を出品するにあたって、セット商品としての出品を行うこともままあります。例えば、漫画の〇刊セット、同じシリーズのお菓子の別フレーバーセット、などのような形です。
セット組に関しては、〇個の商品をセットにするなら、1個追加するたびに〇円追加、といった形態をとっている納品代行サービスがほとんどです。
利益率がそれなりでセットの数も多くないなら大きなロスにはならないことが多いですが、セット数が多くなるとかなりの金額を取られることになるので、扱えなくなる商品も出てくるでしょう。
また、中古商品で検品が手間なものは追加料金を取られたり、そもそも対応が不可だったりします。こういう場合は、自分で検品・納品しなければなりません。
発送代行の選び方
発送代行に関しては非常にシンプルです。販売プラットフォームが運営している発送代行に依頼するのが一番いいです。その方が手続きが簡単ですし、利便性も高く、さらに送料・手数料が安いです。
納品代行の選び方
扱いたい商品に対応しているか
まず確認するべきことは、「そもそも自分の商材を扱ってもらえるか」です。
例えば検品の大変な中古品や、複雑なセット組が必要になるセット商品、賞味期限がある食品類などは特に気を付けなくてはなりません。業者によっては対応していないこともありますので、こういった特別な商品を扱っている場合は必ず確認しておきましょう。
料金体系はお得か
業者によって、料金体系は様々です。セットにするといくら、検品が入るといくら、などのような体系がそれぞれあります。また、倉庫への送料の計算の仕方も異なります。自分の扱っている商材と相談して、できるだけ安く済む業者を選びましょう。
安心して任せられる実績があるか
金額だけを鑑みると、安くサービスを提供している個人に任せたくなりますが、やはり長く続けている業者である方が安心感はあります。
納品代行に任せていても、やはり一定確率で納品不備は発生します。人が作業している以上、それは必ず発生します。
そして、納品代行業者は不備の責任は取ってくれません。取る方法もありませんしね。
なので極力実績があって長く続けている業者を選択し、できるだけ不備を少なくすることも大事です。
納品代行業者4選
納品代行に関しては、基本的にAmazon FBA対応のところしかありません。楽天やYahoo! シッピングなどは、業者に個別に問い合わせるか、自分でアルバイトなどに依頼して対応するしかありません。
本章では、Amazon FBA対応の納品代行業者を紹介します。
FBA代行センター
FBA代行センターは老舗のAmazon FBA納品代行サービスです。長い間多くの人が利用しているサービスなので、信頼性は抜群です。金額に問題がなければ、ここに決めてしまってもいいいと思います。
オープンロジ
オープンロジは倉庫と発送代行として利用できるサービスですが、FBA納品代行も行っています。Amazonだけでなく自社出荷なども可能なので、Amazonだけでなく他のプラットフォームでも販売したい、という場合にはオススメです。
JCC FBA納品代行
JCCもまた、安心して任せられるノウハウのある会社です。保管にかかる料金はパレット(体積)単位なので、小型の商品であればたくさんの商品を安価で保管しておくことができるため、小型商品を扱う方々に対しては特にオススメな業者です。
プライスター パートナー
プライスターパートナーとは、プライスターというAmazon価格調整ステムを利用している方々が利用できるマッチングシステムです。納品代行を依頼したい人と引き受けたい方をつないでくれます。個人対個人の取引なのでサービスの品質にはバラつきがありますが、価格は安く済むことは多いですし、融通も利きます。Amazonへの納品経験のある人が多く登録しているので、ある程度安心してお任せすることができます。
納品代行で扱えない商品を扱うためには?
基本的に納品代行を使う方がよいことも多いですが、デメリットで述べた通り、セット組や複雑な中古品などはコストやリスク面で実質納品代行が使えない場合もあります。扱えたとしても金額が大きすぎて利益が出なくなるということもあるでしょう。
このようなときの解決策としては、下記のようなものがあります。
- 障害者施設などに依頼する
- アルバイトなどを募集して作業してもらう
難しいのは、どちらの場合もある程度のマネジメント能力が必要となるという点です。作業者が迷わず作業できるようなマニュアルを準備したり、効率的に作業ができるような環境や仕組みを整えたり、何か問題があれば解決したうえで同じ問題が起こらないように仕組みを改良していく。
このような対応が必要になるので苦労はするかと思いますが、確立できてしまえば納品代行に依頼するよりも安くこなせたりもします。
最初のうちは苦労することになると思いますので、少しずつ仕組みを整えて、何かあれば改良していきましょう。
発送代行・納品代行で困ったら
納品代行の選定や、アルバイトなどに依頼した場合の仕組みの確立など、困る点はいくつもあると思います。条件も人によって異なり、画一的な解決法が見つからなかったりもするでしょう。
そのようなときは、下記LINEにてご相談ください。本LINEでは、せどり・物販やその他副業に関しての相談を随時受け付けております。
お気軽に問い合わせてみてください。
コメント
[…] 作業が大変な場合は、その作業を外注化すると楽になります。よく取り組まれているのは、発送に関する代行です。発送代行については別記事にて紹介しておりますので、そちらをご覧ください。 また、発送や梱包以外にも、やり方によってはリサーチなども代行を依頼することができます。このように面倒な作業を外注化することで、自分の労働量を減らすことができます。 もっとも、これらの代行には費用が必要なので、潤沢に元手があるか、ある程度事業が成長した後で取り組んでもいいでしょう。発送代行に関しては、後々利用することは避けられないので最初から使ってもいいかもしれません。 […]
[…] この工程は実際の商品を扱わなければならないので、ツールではどうにもならない部分になります。なので一般的に、この工程は外部に外注することによって効率化することになります。 利用している販売先がAmazonの場合は、FBA納品代行としてサービスを提供している会社があります。これらのサービスの紹介は別記事で行っておりますので、こちらをご参照ください。費用が掛かってしまいますが、規模を大きくする以上、この工程を自分の手で行う、といった手段はありえないので、売り上げを伸ばしていきたい場合は避けては通れない道になります。 もしも金額がどこも見合わない場合は、少し大変になってしまいますが、自分で倉庫やアルバイトを手配して作業してもらうことになります。管理する作業も必要になってしまいますが、自分ですべて検品・出品・梱包・発送を行うよりかははるかにマシです。 といっても、基本的には代行サービスを活用するという手段をとるのがいいでしょう。 もしも販売先がAmazonでない場合は、自分で倉庫やアルバイトを準備して活用するか、FBA納品代行サービスを提供している会社に相談するかをしてみてください。Amazonと違って、他のプラットフォームのロジスティクスへの納品をサービスとして提供している会社は見かけません。しかしながら、相談すれば対応してくれる、というようなケースもありますので、問い合わせを行ってみてください。 […]