年金もらえない問題や物価高騰などで、副業としてせどりに取り組み始めた方も少なくないのではないでしょうか。しかしながら、実際にやってみると、「思ったより稼げない」、「労働量が多い」、「割に合わない」といった感想を持つ方も少ないくないと思います。
本記事では、そのような方に向けて、どのように改善していけるか、そのままあるいはせどりを続けて意味があるかどうかを解説していきます。
せどりを始めてぶつかる問題
まずは、せどりを始めたての人がどういう問題に直面するかをリストアップしてみます。本記事を読んでくれている方は、この中のいずれかに悩んでいるのではないでしょうか。
なかなか利益商品が見つからない
この問題にぶつからない方はそうそういないのではないでしょうか。(筆者も含めて)大抵の場合、このような思いに陥っているかと思います。
これは「そういうものです」としか言いようがないです。一応、「こうしたらいい」などの指針はあって、それは後述するのですが、そんなポンポンと見つかるものではないです。
体験談として筆者の経験をお話しすると、筆者は最初の一か月は、ほとんど毎日稼働していたにもかかわらず一つも仕入れることができませんでした(少しできの悪いせどらーだったかもしれませんね)。
労働量の割に利益が少ない
せどりは思ったよりも作業が多いです。「仕入れて売るだけ~」というと簡単そうに聞こえるかもしれませんが、実際はリサーチ、仕入れ、検品、出品、梱包、発送、顧客対応などやることは多岐にわたり、マルチタスク的に動かなくてはなりません。
そしてこのような作業をしても、利益商品はポンポン見つかるわけではないので薄利で売ることになり、「これをずっと続けていけるのかな……」というような思いも生まれてきます。
思ったよりも売れない
「これは売れる!」と思えるような商品を見つけて仕入れ、出品したとしても、期待していたように売れるとは限りません。売れると思ったからたくさん仕入れたのに、それほど売れなくて不良在庫が溜まっている……というような事態になりかねません。最悪の場合、それが消費期限のある商品で他の販路でもさばけないために丸々赤字、というようになるかもしれません。
そうでなくとも、行けると思って仕入れたのに全然売れなかったときのショックは小さくないでしょう。
売値がどんどん下がっていく
これは特にAmazonを販売先にしてせどりを行っている人によくあることなのですが、ガンガン売値は下がっていきます。せどりは基本的にECプラットフォームを使ってネット販売を行うのですが、ネットであることから、ライバル店舗は全国にあり、日々価格競争が繰り広げられています。
そして特にAmazonは、その価格競争を誘発するような仕組みをしているので、他のプラットフォームと比較しても競争は白熱しています。
そうして売値が下がった結果、利益額も減っていき、「ほとんど儲からなかった!」というような結末になることも少なくありません。
返品などで利益が減る
そしてさらに問題なのが、返品などの問題です。自分が悪いこともあれば、どう考えてもお客さんがおかしいときもあります。それでも対応していかなくてはなりません。
特にAmazonを使っている場合は、もうお客さんの立場の方が圧倒的に強いです。理不尽でもお客さんの言い分が通ります。そしてどう考えても自分は悪くないのに返品も含めた往復送料を負担し、挙句商品は再販不可能な状態になっている……。こんなことが普通に起きています。「これなら売らない方がよかった……」ってなりますよね。
クレームが辛い
お客さんに販売している以上、クレームは絶対に来ます。妥当なものから理不尽なものまで様々です。これらひとつひとつに対応していかなくてはなりません。
この章に関しては、問題が精神的なものなので精神論的な話になってしまいますが、すべてを気にしていたら辛いですよね。真面目であればあるほど気にしてしまうと思います。
プラットフォーム規制で不良在庫が溜まる
せどりはECプラットフォームを利用する方が多いと思います。いきなり自社サイトに取り組む方は少ないでしょう。ECプラットフォームを使わせてもらっている以上、その規約には従わなくてはなりません。
そしてECプラットフォームは気まぐれです。いきなり出品規制が入ることもあります。大量に仕入れた商品が、規制で販売できなくなった、なんてこともざらです。
特にAmazonは顕著ですね。いきなり出品停止や、システムの改悪などけっこう振り回されることになります。それでめげてしまっても無理はありません。
ぶっちゃけ割に合わない?
それでは、せどりは割に合わない、美味しくない副業でしょうか? そういうわけでもありません。せどりにはせどりならではのいいところがあります。
【体験談】正直最初は割に合わない
正直、最初の段階、何時間もリサーチして仕入れられる商品が2、3個というような状況ですと割に合いません。ぶっちゃけアルバイトでもしていた方がマシまであります。最初は誰でもこのようなフェーズがあります。ここは耐え忍ぶしかありません。大体の目安になりますが、半年ほどはこのような状態であることを覚悟しておいたほうがいいでしょう。
しかし、その先では、いいビジネスになる可能性を秘めています。
しかし続けていくと美味しいビジネスになる
しかしながら経験を積むにつれて、割のいいビジネスになります。在庫が尽きたら同じ商品を同じところから仕入れるリピート仕入れ商品が多くなり、リサーチに慣れて短時間で利益商品を見つけられるようになれれば、効率性はアルバイトなどを余裕で越えるようになります。
在庫が尽きたら再度発注すればよく、リサーチもより短時間で済むのです。
このような状態になれば、他の副業よりもかなり割のいいビジネスに成長します。
うまくいかないときの対策
それでは、そのようにせどりを成長させるために各問題にどのように対処していけばいいでしょうか。本章ではそれらについて解説していきます。
利益商品が見つからないとき:仕入れ時のチェックポイントを変えてみる
リサーチで苦戦している場合は、リサーチの観点を変えてみるのがいいでしょう。例えば、いつも回っている場所とは違うコーナーを見てみる。あまりよく知らないシリーズ、ジャンルの商品を見てみるなど、切り口を変えてみてください。
もっとも、それですんなりいくとは限りませんので、気軽に長い目で見ていろいろと試してみるのがいいでしょう。
労働量が多いとき:簡単な作業を外注化してみる
作業が大変な場合は、その作業を外注化すると楽になります。よく取り組まれているのは、発送に関する代行です。発送代行については別記事にて紹介しておりますので、そちらをご覧ください。
また、発送や梱包以外にも、やり方によってはリサーチなども代行を依頼することができます。このように面倒な作業を外注化することで、自分の労働量を減らすことができます。
もっとも、これらの代行には費用が必要なので、潤沢に元手があるか、ある程度事業が成長した後で取り組んでもいいでしょう。発送代行に関しては、後々利用することは避けられないので最初から使ってもいいかもしれません。
思ったよりも売れないとき:商品ページを試行錯誤してみる、別販路を試してみる
思ったよりも売れない場合は、無料でできる試みとして、商品ページを試行錯誤してみてください。タイトルや画像、説明文、価格などを少しいじってみて、売れ行きが変わってくるかを確認してみてください。それでもどうしても売れない場合は、別販路でも試してみましょう。
商品ページの試行錯誤や別販路での販売を試してみてなお売れない場合は、広告を使うことも検討してください。少しお金がかかってしまいますが、売れ残ってしまうよりはマシです。
売値が下がっていくとき:取扱商品を増やしてみる
売値が下がって行ってしまうときは、競争が沈静化するまで待つという選択肢もありますが、基本的には価格競争についていくことになります。しかしながら、そうなっては赤字がかさんでしまうでしょう。
これをうまいこと回避する対策は正直ありません。価格競争はもはや宿命的なものです。
できることと言えば、多様な商品を出品し、その中のいくつかが値下がってしまってもトータルでは大きな影響はない、というような体制をつくることです。
もっとも、「それができれば苦労はしない」というのが正直なところでしょう。しかしリサーチを続けていれば作り上げることができます。
返品などで利益が減るとき:販売量を増やすしかない
これはもう打つ手はないです。検品をしっかりするなど、こちら側でできることも多少はありますが、お客さん都合の返品はもうどうしようもありません。必然的にかかる経費と割り切って、それを超える利益を生むように事業を育てていきましょう。
クレームが辛いとき:顧客対応を外注する
真面目な方は、クレーム一つ一つにダメージを受けていってしまうでしょう。クレームは必ず出ます。出品者側のミスかもしれませんし、商品自体の初期不良かもしれませんし、プラットフォームや倉庫側のミスかもしれませんし、お客さん都合かもしれません。
それでもダメージを受けてしまうなら、カスタマーサポート自体を他に外注するのがいいでしょう。Amazonを使っているなら「Amazonカスタマーサポートに連絡してください」というように誘導したり、他プラットフォームを使用しているのなら、電話代行サービスを利用するなどの方法があります。
Amazonのカスタマーサポートへの誘導はFBAを利用しているのなら無料ですが、電話代行サービスは有料です。電話の数が少ないのなら、やはり自分で処理するのが合理的ではあるでしょう。
自分で対応するならば、これはもう精神論的な話になってしまいなすが、ある程度割り切らなければいけません。もちろんお客さんには誠実に対応しなければなりませんが、気にしすぎないようにしましょう。そんな簡単に割り切れるものではないかもしれませんが、そのようなときは後述しますLINEにどのように対応すればいいのか聞いてみてください!
プラットフォーム規制で不良在庫が溜まるとき:別販路をつくる
これは特にAmazonで販売する方が悩んでいるかと思いますが、プラットフォームの意向には逆らえません。そのプラットフォームを使っているかぎり、どうしようもありません。
別の販路を育て、そのプラットフォームへの依存度を下げていくしかありません。しかし最初はそのような余裕もないでしょう。まずは一つのプラットフォームに注力して売り上げを上げていくというのが肝心なので、ある程度の規制は受け入れるしかありません。
せどりでうまくいかず悩んでいるなら
上記のようにいくつか対策を紹介しましたが、それでもやはりうまくいかなかったり、どのようにしたらいいのか不安というケースもあるかと思います。このようなときに最もいいのは、すでにやってきた人に相談するということです。
下記LINEでは、せどりや他副業についての質問を受け付けています。よろしければ友達登録してみて、気軽にお問合せください!
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