メタバースゲーム 元素騎士で稼ぐことができるか考えてみる

P2E
画像出展: 元素騎士公式HP

 P2E, GameFi に関心のある方は「元素騎士」というゲーム名を耳にしたことがあるのではないでしょうか。2022年8月に正式リリース予定の、プレイすることで稼げるゲーム(P2E)です。
 と言われても、「本当にゲームして稼げるの?」、「どうやって稼ぐって言うの?」、「そんなお金ばら撒くようなサービスが続くの?」という疑問が出てきますよね。
 そこで、このゲームを調べてみました。 本当に稼げるのか?

 ……最初に断っておくと、「このゲームで稼げるか?」という問いに関して、「このくらいやればこのくらい稼げるよ!」という明確な回答はありません。まだリリースもしてないですから、あくまで筆者の考えになります。それを踏まえて、よろしければお読みください。

元素騎士とは

 元素騎士とは、日本の3D RPGゲーム「Elemental Knights Online」をライセンス元として、ブロックチェーンゲームとして生まれ変わるゲームです。「Elemental Knights Online」は、多くの人々がリアルタイムで同時に冒険やバトルを繰り広げるMMOです。武具を装備してドラゴンなどと闘う3Dのファンタジーの世界です。夢が膨らみますね。もちろん他プレイヤーとの交流も楽しめます。
「元素騎士」よりも「エレメンタルナイツ」の方が格好いいので無理やり和訳しなくてもよかったのではと思わなくもない……

どんなゲームなの?

 このゲームの楽しみ方は色々とありますが、機能的には下記のようなものがあります。

・3D メタバース空間(メインの機能)

・レイド戦(何十人で大型のボスなどを倒すモード)

・MO モード(ロビーで他のプレイヤーとパーティーを組んで、タワーを登る)

・城防衛戦(大人数で城を防衛するモード)

・魔王戦(自分の強さを試すため、仲間に協力してもらってどの強さの魔王まで倒せるかチャレンジ)

・アイテム図鑑機能(世界中に存在するどのアイテムを獲得したかのコレクション図鑑)

・モンスター図鑑機能(世界中に存在するモンスターを倒したかのコレクション図鑑)

・オフライン探索(オフライン時でもキャラがアイテム探索に出かける機能)

・フェスティバル季節イベント(雪イベント、お花見、ハロウィン、クリスマス、初日の出 など)

など

ホワイトペーパーより引用

 メインコンテンツとしては、3Dメタバース空間で仲間と協力してボスと闘う、と言ったことがメインになりそうです。装備を充実させたりレベルを上げたりして仲間を驚かせてみるのも楽しいですね。
 他にもMMORPGであるということを活かし、コミュニティ機能が充実しているようです。チャット機能はもちろん、パーティ、ギルド、掲示板、ブログ、メール機能等のようなものがあるみたいですね。MMOPRGはこういった他プレイヤーとの効力が醍醐味だとおもいますので、期待できますね。

エコシステム(お金の回り方)は?

プレイヤーはどうやって稼ぐ?

 HPを見るかぎり、基本的には稼ぎ方は下記のようになると思われます。

  1. ダンジョンで獲得したNFTアイテムの販売
  2. 自分で作成したNFTアイテムの販売
  3. 土地(ランド)の運営
  4. NFTアイテムの貸し出し

 1,2がプレイヤーとしての稼ぎ方ですね。元手がない、あるいは少なくてもできる稼ぎ方です。特に2はプレイヤーのデザインスキル次第で値が付くと思うので面白いですね。
 3,4は少し資金を出せる人の稼ぎ方ですね。3は、自由に作成できる自分の土地でプレイヤーが遊んでくれれば収入が入るという形です。土地もNFTアイテムもそこそこ値が張るので、元手がある人向けになります。

継続的に運用する資金源は?

 ホワイトペーパーに「運営の資金源となるマネタイズポイント」の記述がありました。ありがたいですね。

・NFT の販売(オシャレ装備、ランド販売)

・MV を仮想通貨取引所で販売

・MV の保有価値

・ROND の保有価値

・ランドの保有価値

・消費アイテムの購入(MV でしか入手できない特別有償アイテムや、ゲーム内にて miniROND で購入可能な消費アイテム)

・ROND を miniROND へ、もしくは miniROND を ROND に変換する際の手数料

・UGC でユーザーがオシャレ装備を作成して提供する場合の管理手数料

・UGC でユーザーマップを提供して、ランド(土地)収入を得る際の管理手数料

ホワイトペーパーより引用

 MV, RONDというのは仮想通貨のことですね。MVはメタバースを構成するための UTILITY 特性を持つトークンで、これを使うことで特別な特定の装備を安く購入できたり、ゲームの方針に投票したりと、ゲームの運営に関わる重要な通貨です。RONDはゲーム内で利用できる通貨です。どちらも仮想通貨取引所で法定通貨に換金できます。UGCはUser Generated Contentsの略で、ユーザーが作成したアイテムなどのことです。
 雑にまとめると、ちょこちょこ手数料をもらうというのと、NFT販売、そしてゲームの盛り上がりによる相場上昇というところですね。

 

オシャレNFT ホワイトペーパーより引用

所感

 本ゲームを見るに、P2Eゲームの問題点である、資金源はどこなのか?について一つの回答を出しているように見えます。
 というのも、P2Eの資金源は新規参入者による初期投資のみであるという問題(詳しくは別記事参照)に対して、「MMOで交流を密接にする」というのは一つの解になりえます。
 他人と交流することになれば、人間の必然的な性質として「自分が他人にどう見えるか」を意識することになります。フレンドを驚かせたりフレンドに認めてもらったりするために、「稼げなくてもお金を払う」ということは為されます。ステータスへの影響もありますが、キャラクターの外見やエフェクトの変更をメインとした「オシャレ装備NFT」というものを運営が売ろうとしていることからも、その考えがうかがえますね。

 こういう点を見てみるかぎり、本ゲームは「稼げるよ!」という文句で集客するわけではなく、あくまで楽しいゲームとして盛り上げていこうとしているように見えます。ゲームとして楽しく作り上げ、それで賑わえば経済も活発し収益も入る、という正統派コースですね。楽しいゲームを作るという点では、10年以上オンラインゲームを運営している実績のあるところの開発なので信頼してもいいと思います。メタバースゲームの先駆者というところでポジションを取っていけば盛り上がる要素はありますね。

 ただ考えておかなくてはいけないのが、既存もMMORPGと差別化できる点が、「VR機器を利用したメタバース空間での臨場感のあるプレイを行える」というところで、機能的には既存のゲームとは大きな違いがないように思われるという点です。ゲームコンテンツ自体は他のMMORPGでもありそう。メタバース空間の臨場感という点は、正直後追いのサービスでも実現できます。早期にリリースしたという点で、どれほどリードしきれるかというところにかかっているように見えます。もっとも、これは運営陣次第で、差別化できる面白さを今後実装していく可能性もあるので、今後に期待というところでもありますね。

結局どれだけ稼げるのよ?

 うーん、わかりません汗
 これで終わると怒られそうなのですが、まあ、どうにも判断できないんですよね。
 一般的にGameFiでプレイヤーとして稼げる額としては頑張ってプレイして数万~10数万くらいなので、それくらいと踏んでおくのがいいと思います。

筆者はどうするのか?

 せめて筆者自身はどうするのかについて書いておきます。筆者は、リリースされたら遊んではみますが、今のところ様子見するつもりです。
 MMORPGゲームとしての売りが「メタバースでVRの臨場感がある」ところなんですよね。欲を言えば、スマホやPCプレイでも人を引き付けるような売りがほしい。今は一般的にはVR機器の普及率もそれほど高くはありませんし、売りをVR機器前提にしたものだけだとちょっと早すぎるかなぁという印象があるんですよね。もっとMMORPGとして大きな売りがあると話は違いますので、ウォッチはこれからもしていこうと思っています。

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