近頃、「仮想通貨」というキーワードをそこかしこで耳にします。
しかし「訊いたことはあるけどなんとなくでしかわからない」、「なんだか怪しい」という方もいらっしゃると思います。だけど実はすごくアツい分野なんです!
そこで、今回は仮想通貨に関してわかりやすくまとめてみました!
仮想通貨とは?
仮想通貨(暗号資産)とは、データで管理された通貨のことです。
というと、電子マネーとは違うの? と思うかもしれませんが、違うものです。電子マネーはあくまで法定通貨(円やドルなど中央銀行が管理している通貨)の決算手段です。一方で仮想通貨は純粋にデータで形成された通貨です。
昨今の技術の発展により、ブロックチェーンという技術で、改竄などの不正がほぼ不可能なデータ管理が可能となっているため、データを通貨として扱うことができるようになり、普及し始めてきました。
どうして法定通貨があるのに、わざわざ仮想通貨なんて作る必要があったのか?と疑問に思う方もいるでしょう。それは「個人やグループ間で、金融機関を通さずに安く素早く手軽に送金をしたい」というのが元々の目的です。
特に海外送金の場合、法定通貨だと着金まで長くて1週間ほどの時間がかかる上、手数料も高額、金融機関の営業時間に手続きしなければならない、という不便なところがあります。これは海外送金するにあたり、いくつもの中継銀行を中継しなければならないという現行のシステムによるものです(マネーロンダリング防止の規制による確認などの要因もあるので、必要なステップも含まれてはいるのですが)。だから遅くなり、手数料も積み重なって高くなるのですね。仮想通貨はこういった中継をスキップして直接やり取りできる仮想通貨が考案されたということです。
仮想通貨の特徴 普通のお金とどう違うの?
下記の3点が、仮想通貨は法定通貨と異なる大きなポイントです。
- 送金が安く手軽で早い
→ 個人としてもビジネスとしても便利! - 中央銀行などの特定の管理機関が存在しない
→ どこかの国家が破たんしても比較的守られる - 発行上限がある
→ 価値が保証される
送金が安く手軽で早い
これは上でも触れましたね。仮想通貨は法定通貨と異なり、金融機関を介することなく個人のアドレス間で送金ができるため、短時間、24時間365日、安い手数料でやり取りすることができるのです。
この性質があると、日常的に便利になる上、ビジネスの意味でも恩恵があります。要するに、海外のフリーランスや会社と取引がしやすくなるのですね。事業のグローバル化が進んでいる現代の潮流にもマッチしています。
中央銀行などの特定の管理機関が存在しない
法定通貨は、その通貨をそれぞれの国家の中央銀行が管理し、価値を裏付けています。一方で仮想通貨は、誰かがその価値をコントロールしているわけではありません。補足ですが、これによって純粋に需要と供給によって価値が決まるため、値動きが激しくなったりするのですね。
しかし、これはどんな状況でも仮想通貨より法定通貨の方が安心、という意味ではありません。法定通貨でも、その通貨を管理する国家が金融危機に見舞われたとき、その通貨の価値が危うくなります。一方で仮想通貨は特定の管理機関がないからこそ、どこかの国家などで問題が起こっても比較的価値は守られるのです。
仮想通貨が賑わっているのは、こういった意味合いも要因の一つになっています。
発行上限がある
管理機関が存在しないということは、仮にどんどん刷られてしまうと価値もどんどん減っていってしまいます。なのでその価値を守るため、発行上限を決めて価値が下がることを抑止しています。貨幣としては価値を保つことは必須ですからね。
何かの銘柄が人気になると、上限が決まっているためその銘柄の価値がどんどん上がっていくので、投資対象にもなっているのですね。
仮想通貨の例
実際に有名どころを上げると、
- ビットコイン
- イーサリアム
- リップル
などがあります。
本記事では詳しい解説は省きますが、仮想通貨取引所の口座を開設して入金すると、仮想通貨を購入することができます。
仮想通貨で稼げる?
仮想通貨は投資対象にもなっています。というより、今は普通に使うより投資対象として見ている人の方が多いのではないでしょうか。
まあ……そうですね、稼げる人もいますね。一方で得をする人がいるということは損する人もいます。
要するに仮想通貨での投資というのは、本質的な仕組みは外貨投資と同じです。しかしどこかの国家が管理しているわけではないという点、まだ成熟しきっていないという点で、値動きが激しいです。ハイリスク・ハイリターンな投資商材というところでしょうか。
仮想通貨の大きな値動き要因としては下記があります。
- どこかの国が仮想通貨に対して規制をかけると暴落する。逆に国が認めると上昇する。
- 大手企業などが仮想通貨を認める(資産分配の対象にしたり、仮想通貨を前提としたサービスを推し進めたりする)と価値が上昇する。認めない(仮想通貨ではサービスや製品を提供しない方針を表明する)と下落する。
- 取引所へのハッキングが発生すると下落する
このように、2022年初めの今でもまだバタバタした状態ですね。しかしだからこそ、大きく稼げる人も出てきているのでしょう。もちろん大きな損失を被った方もいます。
どうするかべきかは……あなた次第です。
仮想通貨が普及する未来
この章は筆者の想像ですので、ご参考までに。
仮想通貨は今後普及していくでしょう。といいますのも、仮想通貨には、①海外とのビジネスの円滑化、②NFTなどの購入のために必要である(NFTと通貨のやり取りを記録するために、それらは同じブロックチェーン上に存在する必要があります。なので、ブロックチェーンで管理されている仮想通貨でないとNFTが購入できないのです) という法定通貨にない特性があるからです。
ビジネスのグローバル化、NFTの普及は高い確率で起こってくると思います。するとそれに必要な仮想通貨もまた普及することになるでしょう。銘柄はわかりませんけどね。
現在でも仮想通貨で決済できる店も一部出てきています。このようにじわじわと一般の生活にも浸透していくと筆者は思います。
仮想通貨の課題
資金洗浄(マネーロンダリング)・闇取引問題
仮想通貨の持つ匿名性、簡単に活用できる送金手段という性質を利用して、マネーロンダリング(違法行為で得たお金を複数の口座を経由して、普通に使えるよう出所をわからなくする行為)や闇取引に使われる危険性があります。実際にこのような用途での使用者の逮捕者も出ています。
もっとも、仮想通貨のお金のやり取りの透明性(すべての取引の記録を誰でも参照できる)から、このような用途での使用をチェックする仕組みを整えることで解決できるかもしれません。(あれ、むしろシステムで監視できるようになるなら現金より安全かも……?)
ハッキング問題
基本的に仮想通貨の仕組み(ブロックチェーン)そのものはハッキングはかなり強固なのですが、仮想通貨を扱う取引所のシステムがハッキングされるという事件が起きています。
仮想通貨を扱う業者のセキュリティ面での要件を確立する必要がありますね。
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