今回は、いつもの解説記事とは違い、個人的な考察たっぷりの「私がこう考えているだけですよー」的な無責任記事になります。未来のことは誰にもわかりませんしね。
近々、「Elf Masters(エルフマスターズ)」という日本産の稼げるNFTゲームがリリースされる見通しです。日本語のゲームとしては初なので、P2E、GameFiに関心のある方はここが入り口になるかもです。
今回は、このゲームで稼ぐことができるかな?という観点でホワイトペーパーから考察していきます。もちろん、楽しいゲームでないと継続的に稼げるものにはならないので、一消費者としてエンタメ性も見ていきます。
最初に断っておくと、「このゲームで稼げるか?」という問いに関して、「稼げるよ!」とも「稼げないよ!」と明瞭な回答はありません。残念ながら未来余地はできないので……。それを踏まえて、よろしければお読みください。
エルフマスターズとは
エルフマスターズ(Elf Masters)とは、株式会社HashPortが今年(2022年)リリース予定の、プレイすることで稼げる(P2E)ゲームです。同社が開発しているパレットチェーン上でリリースされ、トークンにはパレットトークン(PLT)が用いられます。スマホプレイを想定しており、対応OSはAndroid/iOSとなっておりますね。
ゲーム内のダンジョンをクリアすることで、NFTや報酬のトークンを獲得でき、これを以って稼げるようですね。
どんなゲームなの?
ゲームジャンルは「ファンタジーアドベンチャー」。実際のゲーム画面は、下図のような感じです。
ダンジョン攻略型のゲームですね。マップを探索し、ランダムに出現するモンスター・トレジャーボックス・イベントなどを攻略していくという流れのようです。
特に重要な、マップ攻略の際のバトルシステム画面が上図になります。バトルはターン制で、ターン開始時に手札のスキルカードというものを選択し使用します。カードを選択すると、キャラクターのステータスの一つであるスピード値に応じて行動します。これを勝敗が決着するまで続けます。
ここで重要なスキルカードは24枚のデッキから最初に6枚配られ、その後のターンでは3枚ずつドローするというカードゲーム風のシステムになっています。カードごとにコストである「マナ」が設定されており、強力な攻撃カードばかり入れてればいいというわけではないようですね。
また、ダンジョン攻略以外にも、プレイヤー同士のバトルや、その大会なども計画されているみたいですね。
キャラクターにも役職があり、職業によってステータスが変わります。
また、属性やサポート(パッシブ効果を付与?)要素もあるようですね。
超個人的な所感(ヲタク特有の早口語りなので読み飛ばしてくれて構いません)
私はゲームを投資対象としてしか見ていなくてゲーム内容に興味のない仮想通貨インフルエンサーとは違うゲーム好きなキモヲタなので、ゲームシステム等に関しても私見を含めてコメントしていきます。
こういうゲームで重要なのはPvPですよね。このPvPにおいて、所持NFTの強さで勝敗を入れるのではなく、駆け引きが楽しめるゲームだと嬉しいですね(強いNFTじゃないと売れないじゃないかとかいうビジネス的観点は置いておきます)。また、属性相性などもありますが、自分と相手のキャラクター相性を見ただけで勝敗が分かってしまうのではなく、ちゃんとプレイング次第で捲き返しができるカードとかがあるといいと思います。まあ、そこらへんはゲーム開発のプロの腕を信じましょう。
個人的には、このバトルシステム、良いと思っています。これはあれですよね、キャラ性能やスキルカードの設計を間違えなければ、カードゲーム要素+ポケモン要素みたいなゲームになれるんじゃないですかね? これなら絶対面白いと思います。もっとも、最初からそこまで作りこむのも難しいとは思いますけど、システム自体は調整自体で全然面白くなると思います。
キャラクターイラストがかわいいのはものすごく素晴らしいですありがとうございます。
エコシステム(お金の回り方)は?
下図が、ホワイトペーパーに記載されているエコシステムになります。
この図式に関していえば、至ってスタンダードなモデルですね。エコシステム設計の重要性に関しては別記事にて解説していますが、筆者は非常に注視しています。正直に言うと、この情報だけで判断するならあまり継続的に上手くは回り続けないかな、という印象です。
と思っていたら、ホワイトペーパーには以下のような記述もありました。
Palette は「NFT のためのブロックチェーン」を掲げた NFT 特化ブロックチェーンプロジェクトです。Palette チェーン上のトークンである PLT は、Paletteエコシステムを持続的に維持するために発行されています
公式ページ ホワイトペーパー(https://elfmasters.com/pdf/WhitePaper.pdf)より引用
今後、マンガ・アニメやアート、音楽、スポーツ、ゲーム分野での NFT 利用で、エコシステムの拡大を目指しています。
公式ページ ホワイトペーパー(https://elfmasters.com/pdf/WhitePaper.pdf)より引用
うーん、ここをもっと説明してほしかった。「持続的に維持させる」ために重要なのはゲーム外でのコンテンツ拡大が重要だと考えているのですが、ここの情報がもう少し欲しいな、という印象です。まあ、あくまでゲームのホワイトペーパーですからね……。
「持続的」であることを目指しているとわざわざ強調し表現しているので、既存のP2Eの新規参入者に依存した形態の問題点(この詳細は別記事でご参照ください)はおそらく認識はしているのだと思います。そしてそれを克服しようという意志も感じます。ただその手段をもう少し詳しく知りたかったというのが正直なところですね。
また、ホワイトペーパーに記載することでもないのですが、広告戦略の方針についても確認したいところです。「稼げるゲーム」というのを押し出して、プレイヤーが稼ぐためだけにゲームをプレイするとp2eゲームは上手く回りません。あくまで「楽しいゲーム」であることをアピールポイントとし、「ついでに稼げるかも」という広告で集まってくるプレイヤーで賑わうといいと思います。
実際の稼ぎ方は?
大きく分けると、以下のような稼ぎ方があると思います。
- ダンジョン攻略、PvPでの勝利報酬(プレイヤーとしての稼ぎ方)
- キャラクターやアイテムなどNFTの貸し出し(ゲームマネージャーとしての稼ぎ方)
- パレットトークンへの投資(投資家としての稼ぎ方)
- コロニー(メタバース)システム(詳細不明)
ダンジョン攻略、PvPでの勝利報酬(プレイヤーとしての稼ぎ方)
こちらは一番素直な稼ぎ方ですね。ゲームをプレイし勝利すると報酬がもらえます。その報酬が収入となるわけですね。大会やPvPもあるようなので、ゲームが上手いなら良い感じに稼げるかもしれません。PvPのランキング報酬などあったら熱いですね。
キャラクターやアイテムなどNFTの貸し出し(ゲームマネージャーとしての稼ぎ方)
俗に言う「スカラーシップ制度」というやつです。報酬をもらえるゲームプレイを行うには高額なNFTをもっている必要があります。ゲームはプレイしたいけど、そんな高いNFT買えないという方にNFTを貸出して、その報酬を分配するというやり方ですね。NFTへの初期投資をかけられる方なら、何もしなくてもプレイヤーが稼いでくれる、というわけですね。
パレットトークンへの投資(投資家としての稼ぎ方)
これは通常の仮想通貨取引のことです。パレットトークンを使っているゲームが賑わえば、トークン価格も上がっていくので、事前にパレットトークンに投資しておいて後で回収するという、まあ普通の外貨取引みたいな形です。
コロニー(メタバース)システム(詳細不明)
ホワイトペーパーには、以下のような記述があります。
コロニーには建物の設置や植物を育てることができ、あなただけのオリジナルのコロニーに自由にカスタマイズできます。
公式ページ ホワイトペーパー(https://elfmasters.com/pdf/WhitePaper.pdf)より引用
コロニー同士の交流を行い、コミュニティ内でユーザー同士が自発的に商売を行ったりイベント等も開催できるメタバース経済圏を目指します。
公式ページ ホワイトペーパー(https://elfmasters.com/pdf/WhitePaper.pdf)より引用
ということで、このコロニーを使った稼ぎ方もあるようですが、ここは具体的にどういうビジョンを持っているのかの説明が書かれていなかったので、どうなるのかは不明です。
結局稼げるのよ? 稼げないのよ?
すいません、わかりませーん(汗)。ごめんなさい、石投げないでください、本当にわからないです。いやね、これだけの情報でどれだけ稼げるかわかるんだったら私は今頃大富豪ですよ。
ただ、マーケットプレイスを作ったり、別のP2Eゲームも続々とリリース予定だったりと、力の入れ具合が窺えます。なのでリリース初期の頃は盛り上がると思います。大分力を入れているようなので、すぐにプロジェクト終了とはならないでしょう。仮に上手くいかなくても、運営はある程度自己資本をぶち込んででも維持しようとすると思います。
なので、個人的には、初期組は稼げると思っています。後期組はゲームの面白さとゲーム外でのコンテンツ戦略次第というところでしょうか。
少なくとも、リリース初期に関しては稼げるのではないかなぁと個人的には思っています。また、開発陣も経済圏の持続を意識しているので、そこは期待させていただこうかと考えております。まあ、私よりは頭いいでしょう、ちゃんと考えているんじゃないかなと思います。
じゃあ筆者はどうするのか?
いやね、「わかりませーん」で終わるとあまりに無責任な気がするわけですよ。ということでですね、せめて、「自分自身はどうするのか」だけは最低限書いておこうと思います。
筆者はとりあえず、パレットトークン買いました。本記事を書いている現在、リリース前のNFTセールの第一回は終了しています(即売り切れで筆者は変えませんでした)ので、第二回セールを待機中です。買えたら買います。
この判断の理由ですが、上記の通り、力の入れ具合が大きいので、少なくとも一定期間は健全な運営を意地でも維持する(駄洒落じゃないです)と思うからです。なので、いきなりガーンと落ちることはなく、落ち始めたら売り抜けちゃえば大損はしないかな、と思っています(甘いかな?)。まあ、なくなったらどうしようもなく悩むような大きな金額は突っ込んでいません。もちろん、面白くてハマれば初期段階で抜けるつもりはないです! プレイし続けます。
また、後押しとなった要因として、日本初のゲームであることも強いですね。日本はやはりアニメやゲーム文化においては世界でも抜けていて、そこらのNFTゲームよりも面白いものが作れると思っています。海外の方も日本のゲームには期待しているようですしね。本気で開発陣が取り組めばいい感じに行くのでは、という期待も込めています。
これを皮切りに日本のゲーム会社が続々とP2E、GameFiに参戦していってもらえたらなぁという希望もありますね。頑張ってほしい!
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