【初心者向け】せどりの元手はいくらあればいい? 資金がないときはどうする?

副業

 昨今の年金問題や物価高騰を前にして、副業を始めたいと思い、せどりを考えている方も多いのではないでしょうか。せどりは、特別なスキルが不要で誰でも気軽に始められるという点で取っつきやすい副業の一つです。しかしながら、スキル面とは別に、少なからず仕入れのための軍資金が必要になります。
 自分の元手が足りているのか、足りないなら諦めるしかないのか、不安ですよね?
 本記事では、元手が重要な理由と必要となる目安、その目安に届かなかった場合の対処法などを紹介していきます。
 せどり参入を考えている方は、一度目を通してみてください!

元手が重要なワケ

資金繰りに困りにくくなる

 これが一番大きなポイントといって過言ではないでしょう。安心してせどりに取り組むことができます。
 せどりで最も多い失敗ケースの一つは、資金繰りが回らなくなるということです。特に注意する部分は、クレジットカードなど支払いを後回しにできる購入方法をとる場合です。

 例えば、20万円分の商品を購入した場合、翌月の25日くらい(クレカによって異なる)に、20万円耳を揃えて支払わなくてはなりません。元手が多い場合は、支払いを済ますことができるのですが、元手が少ない場合、それを翌月の支払日までに売り切って現金化しなけければ支払いができない(キャッシュアウト)という事態になります。このような自体を避けられるというのが、元手が多いことによる恩恵です。
 下図がその例です。

 口惜しいですよね? せどりとしてはうまくいってます。3万円分儲かっているのですからね。しかしこれでは支払いが間に合わず、事業が成立しません。俗にいう黒字倒産というのがこの状態です。
 ここで元手が十分にあれば、元手の7万円で補填して支払いができるので問題ありません。しかし元手上限いっぱいまで仕入れてしまうとこのような自体になってしまうので、少し余裕を持たせた仕入れを行わなければなりません。仕入れたいのに、お金がなくてチャンスを逃してしまう……。これが元手が少ないデメリットです。

 それではクレカを使わなければいいのでは? 元手分だけの仕入れに限定すればいいのでは? となるでしょう。それなら安全ではありますが、仕入れ量が減ってしまいます。上の例ですと、おそらく上手くやれば20万円くらいの仕入れはやってよかったはずなのです。仕入れたいのに、現金が不安なので仕入れられない……。これではなかなか成長スピードが伸びません。上の例ですと、10万円分の在庫しか持てず、利益が減ってしまいます。

低利益率でも大きな利益額が出る

 例えば、せどりで稼ぐ目標額が30万円だとしましょう。元手が60万円で30万円分の稼ぎを得るためには、ROI(ここでは利益/仕入値を「ROI」と呼びます)が50%以上でなければなりません。仕入れたものが1.5倍の値段で返ってくる商品となると、そうそう見つかりません。かなり大変なリサーチになります。
 しかし一方で、元手が300万円だったらどうでしょうか。ROIが10%でも30万円の稼ぎが得られます。利益率が10%なら、全然現実的な数字です。
 このように、元手が多ければ多いほど、目標額を稼ぐのが容易になるのです。

メーカー・卸仕入れやOEMなどの選択肢が増える

 ここは、せどりから進化していきたいという方には重要な点になります。せどりはやはり一般の小売店から仕入れるということで少し気が引けますし、「自分の商品を世に出したい!」という方もいるでしょう。そのような場合は、メーカー・卸業者から商品を仕入れたり、どこかのメーカーにお願いして自分の提示した仕様で作ってもらう(OEM/ODM)、というような手段を取ります。
 しかしこれらの手段ですが、なかなかお金が必要です。メーカー・卸業者相手ですと、1回の取引の金額が大きくなる上に最初の内は後払いができませんし、OEM/ODMとなるとさらにお金がかかります。
 元手が少ないとこのような選択肢をとることができません。なので、これらの方法をやってみたい、という方は、元手を準備することが重要になります。

元手はいくらあればいい?

 さて、ここまで元手が重要なワケを説明してきましたが、「で、結局いくらあればいいの?」というのが利きたいところかと思います。
 前述の通り、実際のところは稼ぎたい目標額によって決まってくるのですが、せどり始めた手では元手がたくさんあっても使い切れない、ということになるでしょう。
 そこで、駆け出しの状態で、現実的に回すことができて不安のない金額というところで言うと、大体「20~30万円あれば十分」と思っていただいて構いません。「10万円前後だと、駆け出しならそんなに仕入れ量も多くないだろうし、多分大丈夫かなぁ」という感じです。それ以下ですと、やれることはやれるのですが、キャッシュフローややり方にきちんと気を配らないと失敗する可能性が高いです。

元手を調達する方法

 さて、皆さんの元手は大丈夫そうでしょうか?
 大丈夫という方も、大丈夫じゃない方も、元手は多いに越したことはありません。この章では、元手を増やす方法をいくつかご紹介します。

不用品販売

 もっともおすすめなのが不用品販売です。家の不要なものを売るという感じですね。元々ある不要物を在庫にしているわけですので、稼いでいるかと聞かれると微妙なのですが、いらないものは現金化しておいて活用した方がいいです。
 この方法のいいところはいくつかありまして、誰でもすぐに取り組める点と、何より「これから行う販売の予行練習になる」という点です。せどりは、仕入れ→販売→納品という流れを追っていきますが、ここでは「販売→納品」の部分の練習になります。やってることは、仕入れフェーズを除けばせどりと変わりません。
 この練習を通して、どのようにアピールすれば買ってもらいやすいかをつかんだり、どのような手順で発送するのかを把握しておくことは今後にも活きていくので、是非取り組んでみてください。

一時的な副業

 面白みのない選択肢になりますが、軍資金が集まるまでは他の副業に取り組むのもいいと思います。何かスキルがあるのなら、ココナラやタイムチケット、lancers、crowdworksなどでそのスキルを販売してもいいですし、特になさそうなら一時的なら単発アルバイトやジモティーでの単発仕事などでもいいです。とりあえず10万円くらいは集めたいところです。
 まぁ、これでうまくいったのなら、せどりは脇に置いておいてこっちに注力する、という選択肢は全然アリだと思いますが(笑)

節約

 とりあえずの軍資金を集めるだけでしたら、節約するのもいいでしょう。数か月我慢すればある程度は集まると思います。外食を減らす、遊びの予定を控えるなど、削れるところは必要とあらば削れるようにしときましょう。
 特に独立を考えている場合、「やろうと思えば生活コストなどの固定費はかなり減らせる!」という確証を持っていると気が楽になります。

元手が少ない場合の対策

 それでも元手が足りないというときは、せどりを諦めるしかないのでしょうか?
 いえ、選択肢は狭まりますが、やりようはあります。この章では、少ない元手で何とかやりくりするための方法を紹介します。

低単価商品を仕入れる

 仕入れ値が1つ1000円以下だったりする、低単価な商品を重点的にリサーチして仕入れていってください。そのようなやり方ですと利益額も少なくはなりますが、仕入れ値も小さくなります。そのくらいの仕入れ値で、駆け出しのころとなると、あまり大きな仕入れ額にならないはずです。
 これなら、元手が少なくともせどり自体はできます。
 これで元手を増やしていき、単価や仕入れ量を少しずつ増やしていく、という流れがスムーズです。
 もっとも、単価や仕入れ量が増えていくという未来を思い描いてないと、「労働量に対してまったく割に合わない!」という事態になりがちなので、将来的なところを見据えておきましょう。

クレジットカードで回転率の高い商品を仕入れる

 クレジットカードを使って支払いを先延ばしにし、伸ばした期間で大体の商品を売り切る、ということができれば、極端な話元手がなくても理論上せどりは成立します。例えば、下図のようなやり方です。

 元手が0円でもやれていますね。
 しかしながら、初心者にこれができるかというとかなり怪しいので、完全にこの回し方を狙わない方がいいでしょう。思っていたよりも売れない!ということは全然あり得ます。
 もっとも、完全に売り切らずとも、大体のものを売り切れれば元手での補填は少なくて済みます。なので、「回転率の高い商品(売れやすい商品)」を重点的に仕入れる」という戦略はかなり有効です。

0円仕入れ

 一応、0円仕入れという手法もあります。要するに、タダで商品をもらい受けてそれを販売してしまうという方法ですね。この手法ではジモティーが使いやすいです。ジモティーでは、「不要になったものを捨てるには忍びないので誰かに使ってもらいたい」というような気持ちでモノを譲ってくれる方がいらっしゃいます。といっても本当に0円とまではいかず、引き取りに行く必要はあるので、交通費などは掛かるでしょう。
 問題点としては、心苦しいというところでしょうか。この魂胆を知ると気分を害する譲り手の方も少なくないかと思います。そういう意味であまりお勧めはできない方法ですね。

予約転売

 これも少し心苦しい手法です。
 これは販売先にAmazonを使います。まず、あらかじめ将来的に販売されるであろう人気商品を店頭で予約しておきます。そしてその状態で、Amazonで予約販売という形で出品します。発売日になったら、注文の入った分だけ予約した商品を仕入れて発送します。注文が入らなかった分はキャンセルします。こうすることによって、不良在庫を生まない販売を行うことができ、すでに売れているのでクレジットカードの支払日までに余裕でお金の回収が間に合います。
 はい、まぁ、非常に合理的ではあります。しかし皺寄せは店舗によっているので、他の誰かに不都合を押し付けるやり方です。実際店側も嫌がっており、対策しているところもありますし、リサーチも繰り返さなくてはならないのでこれもこれで楽ではない手法ではあります。
 このような意味で、一応存在している手法なので紹介はしましたが、おすすめはしておりません。

注意:無在庫販売はおすすめしません!

 元手のかからない方法として、「無在庫販売」という手法があります。これは出品だけしておき、注文が入ったら他のお店から仕入れて販売するという方法です。
 これも、仕入れた後すぐに売れますし、不良在庫を生まないので売り手としては非常に好都合な方法です。
 しかしながら問題点として、仕入れたいときに仕入れ先の店舗に在庫があるとは限らないということと、多くの販売プラットフォームが無在庫販売を禁止しているということがあります。
 無在庫販売が流行ったことがあって、そして「注文が入ったから仕入れようとしたけど店舗に在庫がなく、注文キャンセル!」というのが横行したのですね。これでは販売プラットフォーム側もお客さんからクレームを受けてしまうので、無在庫販売を禁止していったのです。
 そうして、無在庫販売の販売はプラットフォームの規約で禁止され、行ったらペナルティを受けることになります。
 はい、アカウントは停止させられます。無在庫販売を行うと、アカウント停止のリスクは常について回り、気が気でなくなりますし、いつ破綻するかわかりません。
 なので無在庫販売は、販売プラットフォームで認められていない限りはお勧めしません。

せどりで困ったときには

 ここまで、せどりの元手についてお話してきました。といっても、それぞれ事情はありますでしょうし、いざその元手を運用しようとしても、子の仕入れをしていいのか、などわからない点が次々に出てくるでしょう。
 下記LINEでは、せどりや物販、その他各種副業についての相談を受け付けております。困ったときは気軽にご相談ください!

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